石鹸を作る時、硬さを出したり、その効能が好きでよくシアバター(Shea Butter)を
使います。そこで今回はそのシアバターについて深く掘り下げてみます。
シアバターとはアフリカのサバンナに自生するShea Tree(シアの木)の
実の核の部分から取れます。銀杏のように木から自然に落ち、核のまわりの果肉の部分が
剥がれたあと、しばらく乾燥させてから核の部分を取り出し圧縮して
脂を搾り取ります。果肉の部分は新鮮な状態であれば食べることも出来るそうです。
精製していない脂は薄い黄緑色をしており独特な青臭い香りがします。
アフリカからの移民の多いNYのハーレムでは、生の未精製シアバターが量り売りで
とても安く売られているそうですが、日本ではとても高価な油脂です。
精製しているものは真っ白く、見た目ラードのような
感じですが、精製時に使用する石油系溶剤が微量ですが残っていることが
ありますので、生の未精製のものが手に入るのであればそれを
使ったほうがよいですね。
アフリカの人々は灼熱の太陽から肌を守る為に、このシアバターに赤い粘土の
粉を混ぜて身体に塗り、保湿クリームとして使っています。
王などの地位の高い人物が亡くなった時には、樹齢の古いシアの木をくり貫いた
葬儀用のベッドの上に遺体を寝かせたり、炎症や、関節炎を和らげる薬
としても使っていたようです。
また身体に使う以外にも、炒め物やランプの燃料などに使う事もできます。
クレオパトラの時代のエジプトでは旅に出る際、素焼きの壷にシアバターを入れ、
化粧油として使っていたという記述もあります。
英語名である「Shea」は、中央アフリカに住むバンバラ族が使う「Se」から
由来したそうです。
このようにアフリカの人々はシアバターの効能を経験的に知っていたのですが、
1940年代初頭には、シアバターを常時使っている人には皮膚病の発生する
率が少なく、肌がしなやかになるとの科学的証明がされました。
こんな良い事尽くめのシアバターを、私は石鹸作り以外にも取り入れています。
肌の乾燥を感じた時は、洗顔後にローズウォーターをパシャパシャしたあと、
少量のシアバターを手に取り、体温で温めて溶かしてから肌に延ばします。
結構こってりした脂ですので、よく延ばすのがコツです。
手にもハンドクリーム代わりに使用するとしっとりすべすべになって気持良いですよ。
手作り化粧品材料を販売しているネットショップなどでは小売をしているところも
ありますので、これからの季節お試しになってみてはいかがですか?